いわゆるアミノ酸系シャンプーを長く使っていて髪の毛の状態が非常に良い時に、興味本意でシャンプーの洗浄成分でそんな毛髪に影響があるのかな~と洗浄成分「ラウレス硫酸Na」のシャンプーを使った際に洗い終わりから明らかに毛髪の状態が悪くなり(パサつき・ごわつき・広がりが増したと感じました)、なんでそんな風になるのか気になりました。
アミノ酸系シャンプーを使い始める以前は、「ラウレス硫酸Na」系シャンプーを使っていましたが、「ラウレス硫酸Na」系シャンプー「のみしか使ったことがない」や「裏面表示を気にしたことがない」という状態ですと、アミノ酸系シャンプーと「ラウレス硫酸Na」系シャンプーの違いという分け方ではなく、このシャンプーは単に合わないという感じになってしまっていたと思います。
調べるにあたり著書を購入しました。
「髪のスペシャリストが教える髪の大事典 傷んだ髪は復元できる!」社団法人日本毛髪構造機構研究会
シャンプーの主成分について
主に6種類の原材料からなります。
- 水
- 界面活性剤
- コンディショニング成分
- 品質保持剤
- 毛髪保護成分
- 香料
界面活性剤は、本来混ざりあわない水と油を混ざるようにする作用の事で、その力を利用して皮脂やヘアスタイリング剤を落とします。ただ、体に必要な油分も落としてしまうため、肌や髪の水分が失われてしまうという点がありました。この欠点を改善した成分が「ラウレス硫酸Na」です。ほとんどのシャンプーの洗浄成分となっています。
髪の毛を摩擦から守るのがコンディショニング成分です。
シャンプーの洗浄成分の種類
アミノ酸系シャンプー 「ラウロイル」「ココイル」など
石けん系シャンプー「石けん素地」「脂肪酸」など
高級アルコール系「ラウリル」「ラウレス」「硫酸」など
自然由来のものと石油系のものの2種類とおなっており、敏感肌の人におすすめされているアミノ酸は、人体の約20%を占めるタンパク質の一種なので刺激も控えめで、洗浄力も優しく、頭皮にも優しいのが特徴です。
以下引用(化粧品成分オンライン)
普及年代 | 分類 | 分類(詳細) | 化粧品成分名称 |
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セッケン | セッケン | ラウリン酸Na ミリスチン酸Na パルミチン酸Na ステアリン酸Na オレイン酸Na パーム脂肪酸Na パーム核脂肪酸Na ヤシ脂肪酸Na オリーブ脂肪酸Na ラウリン酸K ミリスチン酸K パルミチン酸K ステアリン酸K オレイン酸K パーム脂肪酸K パーム核脂肪酸K ヤシ脂肪酸K オリーブ脂肪酸K 石ケン素地 カリ石ケン素地 カリ含有石ケン素地 |
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金属セッケン | ステアリン酸亜鉛 ステアリン酸Mg ステアリン酸Ca ジステアリン酸Al ミリスチン酸亜鉛 ミリスチン酸Mg ジミリスチン酸Al |
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1920代 | アシルイセチオン酸塩 | ココイルイセチオン酸Na | |
1930代 | 高級アルコール系 | アルキル硫酸塩 | ラウリル硫酸Na ラウリル硫酸アンモニウム |
アルキルエーテル硫酸塩 | ラウレス硫酸Na ラウレス硫酸アンモニウム |
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スルホン酸系 | アルキルスルホコハク酸塩 | スルホコハク酸ラウレス2Na スルホコハク酸ジエチルヘキシルNa |
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1940代 | ペプチド系 | アシル加水分解コラーゲン塩 | ココイル加水分解コラーゲンK |
アミノ酸系 | アシルサルコシン塩 | ココイルサルコシンNa ラウロイルサルコシンNa |
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1960代 | オレフィン系 | α-オレフィンスルホン酸塩 | オレフィン(C14-16)スルホン酸Na |
アミノ酸系 | アシルメチルアラニン塩 | ラウロイルメチルアラニンNa | |
1970代 | アシルグルタミン酸塩 | ココイルグルタミン酸Na ココイルグルタミン酸TEA ココイルグルタミン酸K ラウロイルグルタミン酸Na ステアロイルグルタミン酸Na |
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乳酸系 | アシル乳酸塩 | ラウロイルラクチレートNa ステアロイルラクチレートNa |
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1980代 | アルキルエーテル酢酸塩 | ラウレス-4カルボン酸Na | |
タウリン系 | アシルメチルタウリン塩 | ココイルメチルタウリンNa ステアロイルメチルタウリンNa |
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1990代 | アミノ酸系 | アシルアスパラギン酸塩 | ラウロイルアスパラギン酸Na |
アシルグリシン塩 | ココイルグリシンK |
洗浄成分が何系になるか確認する際には化粧品成分オンラインにて検索するとわかりやすく解説されています。また界面活性剤の種類については、「陰イオン界面活性剤」「陽イオン界面活性剤」「両性界面活性剤」「非イオン界面活性剤」と4種類ありますが、詳しくは、(化粧品成分オンライン)のこちらのページを見てください。
シャンプーの成分を見てみると、水、の後に洗浄成分が来ますのでそこをチェックしてみてシャンプーの合う合わないではなく、洗浄成分で見てみると気づくことがあると思います。
クンダルはベースはアミノ酸系ですが高級アルコールも含んでおりいましたが、モレモはアミノ酸系だけでした。クンダルとモレモの使用感が異なるのもそういった点による違いなのかもしれないと思いました。