私が、ロードバイクを買うときに考えてしまうこと
それは、「カーボンの種類」
と言っても、カーボンにめっちゃ詳しいわけではないです。
それに過去の歴代グランツール総合優勝者をみると、どのブランドの自転車がよく制しているかがわかると思います。
一概に、総合優勝は個人の力ではないですが
個人的には、個人の力が無くてはエースとして誰も認めないわけでそもそもチーム内でも一つ抜けているからエースなんだと思います。
また、総合優勝に導いているチームも同じ自転車メーカーを使っているため関係性が少なからずあると思っています。
個々の力もそうですが、自転車の力が影響することも大きいと思います。
以下、グランツール総合優勝結果です。
過去のグランツール総合結果
ジロ・デ・イタリア(2013~2019)
年度 | 総合優勝者 | チーム名 | 自転車 |
2013年度 | ヴィンチェンツォ・ニバリ | アスタナ・プロチーム | スペシャライズド |
2014年度 | ナイロ・キンタナ | モビスター・チーム | キャニオン |
2015年度 | アルベルト・コンタドール | ティンコフ・サクソ | スペシャライズド |
2016年度 | ヴィンチェンツォ・ニバリ | アスタナ・プロチーム | スペシャライズド |
2017年度 | トム・デュムラン | チーム・サンウェブ | ジャイアント |
2018年度 | クリス・フルーム | チーム・スカイ | ピナレロ |
2019年度 | リカルド・カラパス | モビスター・チーム | キャニオン |
ツール・ド・フランス(2013~2019)
年度 | 総合優勝者 | チーム名 | 自転車 |
2013年度 | クリス・フルーム | チーム・スカイ | ピナレロ |
2014年度 | ヴィンチェンツォ・ニバリ | アスタナ・プロチーム | スペシャライズド |
2015年度 | クリス・フルーム | チーム・スカイ | ピナレロ |
2016年度 | クリス・フルーム | チーム・スカイ | ピナレロ |
2017年度 | クリス・フルーム | チーム・スカイ | ピナレロ |
2018年度 | ゲラント・トーマス | チーム・スカイ | ピナレロ |
2019年度 | エガン・ベルナル | チーム・イネオス | ピナレロ |
ブエルタ・ア・エスパーニャ(2013~2019)
年度 | 総合優勝者 | チーム名 | 自転車 |
2013年度 | クリストファー・ホーナー | レディオシャック・レオパード・トレック | トレック |
2014年度 | アルベルト・コンタドール | ティンコフ=サクソ | スペシャライズド |
2015年度 | ファビオ・アル | アスタナ・プロチーム | スペシャライズド |
2016年度 | ナイロ・キンタナ | モビスター・チーム | キャニオン |
2017年度 | クリストファー・フルーム | チーム・スカイ | ピナレロ |
2018年度 | サイモン・イェーツ | ミッチェルトン・スコット | スコット |
2019年度 | プリモシュ・ログリッチ | チーム・ユンボ・ヴィスマ | ビアンキ |
総合優勝者のバイク
パッとみて思うのっは、ピナレロとスペシャライズドがよく勝つバイクです。
PINARELLO(ピナレロ)
歴 | 名称 | 素材 |
2011 | DOGMA2 | トレカCarbon 60HM1K |
2013 | 65.1 Think2 | Carbon 65HM1K Nanoalloy Torayca |
2014 | F8 | T1100G |
2018 | F10 | T1100G |
F12:T1100G 1K
SPECIALIZED(スペシャライズド)
歴 | 名称(Tarmac) | 素材 |
2009 | SL3 | FACT 11r |
2012 | SL4 | FACT IS 11R |
2015 | SL5 | FACT 11r |
2018 | SL6 | FACT 12r |
Tarmac:S-Works FACT 12r carbon Venge:S-Works FACT 11r carbon
カーボンについて
カーボンにおいてよく見るのが12Kカーボンと3Kカーボンと1Kカーボンです。
カーボン繊維を織り込んで、シートにし、それを整形することで形になります。
1Kは100本で、3Kは3000本、12Kは12000本の繊維を一本の糸にしています。
左から24K、12K、6K、3K、1Kです。
12Kで編んだ方が良いと普通は思いますが、商品になったと時にこうなります。
真ん中が3Kで、右が12Kです。
要は12Kと3Kだと元の繊維の細さから、製品化されたときに目が粗いものになります。
他には
- 3Kの方が重量が軽い
- 剛性・硬さも3Kの方が上
となります。これをふまえるとより1Kの方が凄いことがわかると思います。
通常入門カーボンフレームは12Kでレーザー・プロ支給カーボンフレームなどは最高1Kといったところでしょうか。
K以外での表記のされ方
東レのカーボンはTというグレード表記がされています。
T600、T700、T800、T1000、T1100というグレードがあります。
ピナレロがT1100ということからわかると思いますが、番手が大きいほど強度が強いまま薄く軽いということです。
T1100については東レのこちらをご確認下さい。
そりゃ2014年からドグマの素材が変わらないわけですね。
こちらのトレカ糸製品ラインアップも素材確認の際役立ちそうです こちら
明確にはわかりませんが
T600=12K
T700=12K ◎
T800=3K
T900=3K ◎
T1000=1K
T1100=1K ◎
TREK(トレック)が新しいカーボンで出したのが
800 Series OCLV カーボン
700 Series OCLV カーボン
700、800と数字を入れてきているので、1Kでなくても3Kはあると思うので800は3Kなのではと思っています。
スペシャライズドも素材の数字をみるとほぼ変化はないです。12より11が硬いのではと思っていたりもします。
それは、カーボンが硬い時の方がグランツールの成績が高いと思われることと、エアロモデルが柔らかい訳ないと思われます。
カーボンの硬さが体に良くないという意見もありますが、柔らかいとその分何処かにロスがあるということだと思います。
硬い方がロスは無いのではないでしょうか。
まとめ
最近の傾向としては、オールラウンドモデルがかなりエアロ化してきているし、エアロ化モデルは軽量化してきている。
結局は、ドグマみたいなオールラウンドモデルのみに各メーカーが落ち着くのではないかと思います。
確かにエアロ感ある方がかっこいいですが、それで坂を登るのはきついですし、いろんなところを走るのを想定して
購入するため、エアロモデルのようにフラット前提のモデルは減っていく気がします。
そのうち、スポークとニップルもカーボンのホイールとか出てきますかね?
ちょっとどこが一番先に出すか見ものです!